人は、悲しい時、嬉しい時、悔しい時、感動した時、涙を流します。
普段は涙は作られていないように見えますが、そうではありません。涙は、眼球の乾燥を防ぎ常に一定のうるおいを保つために、涙腺で作られ、分泌されています。

涙腺は、上まぶたの外後方にあり、眼球をうるおした余分な涙は、上下にある涙点という小さな穴に流れ込み、涙嚢、鼻涙管を通って鼻腔へ流れます。泣いたり、何かの刺激により涙の分泌量が増えた時には、一部分は目頭から外にこぼれたり、鼻腔へ流れる量も多くなり、鼻水となって外へ流れ出ます。通常涙は、一日に2〜3cc位分泌されていると考えられていますが、睡眠中には分泌されません。

目の表面を覆う、薄い涙の層は、実は三層構造をとって目を守っています。最表層は、「表在性油層」、次に「涙液層」、最後が「粘液層」です。表在性油層は、まぶたのふちにある「マイボーム腺」から分泌された脂で、涙の表面を薄い膜で覆い、蒸発を防いでいます。粘液層は、「結膜」から分泌された粘液(ムチン)が角膜表面と粘着し、涙液層が流れ落ちないようにしています。涙液層の成分は98%が水からできており、ナトリウム、カリウム、カルシウムなどの塩類、蛋白質、免疫蛋白、リゾチウムという酵素などが含まれています。

まばたきすることにより、新陳代謝による老廃物などが洗い流され、新しい涙と交換されます。涙は、目に入ったゴミを洗い流したり、角膜に栄養や酸素を届けたり、細菌から防いでくれたりもします。

このように涙は、色々な働きをしてくれるとても大切な物です。様々な理由により、涙の分泌量が減少したり、涙の通り道が狭くなったりして、「なんだか目が乾燥し、ぱさぱさする、ごろごろする」「よく涙があふれていつもうるうるする」などの症状がある場合には、早めに眼科専門医に相談しましょう。

涙に関する主な疾患

「鼻涙管閉塞・狭窄」 「涙小管閉塞・狭窄」 「涙嚢炎」
「涙液分泌減少症」「乾性角結膜炎」「シエグレン症候群」
「ドライアイ」など


 
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