老眼とは― 

年齢とともに調節機能が衰えて、近くを見るのが困難になってきた状態を言います。
一般には42才頃から徐々に近くの物が見えにくくなってきます。
近くの物を見るときには、水晶体を膨らませてピントを合わせていますが、年齢と共に水晶体が硬化して膨れなくなるため、近くの物の像を眼底に結ぶことができなくなります。
水晶体の硬化は30才頃から始まるため、遠視の人は老眼になるのが早く、30代後半から近くの物が見えにくくなります。
これに対して、近視の人は水晶体が膨らまなくても、元々近くが見えやすい状態のため、老眼になるのが遅いのです。しかし、近視の人も遠くがよく見えるメガネを掛けた状態では、やはり近くが見えにくくなります。
老眼の初期症状としては、「本や新聞などを読む距離を、少し遠くすると見える」「朝新聞が読めても、夕方になると見えにくくなる」「すぐに疲れるため長時間読書ができない」「細かい物を見る作業をしていると、だんだんピントが合わなくなる」などがあります。このような症状が現れてきたら眼鏡を使用する事により、はっきり見ることができます。


老眼鏡(近用眼鏡)

老眼鏡は、正視の人では凸レンズを使用しますが、近視の人は近視の度だけ少なく、遠視の人は遠視の度だけ多くなります。つまり、軽い近視の人は、普段使用している眼鏡を外すことで近くが見えやすくなり、強度の近視の人では、年齢に応じた度数を減らすことで近くが見えやすくなります。従って、近視の人は近用眼鏡であっても、使用度数によっては凹レンズを使用します。
遠視の人は、普段使用している眼鏡の度数に、年齢に応じた度数を加入するため、凸レンズを使用します。
正視、近視、遠視、いずれの場合にも、年齢と共に調節力が弱くなってくるので、老眼鏡の度数は年と共に変えていく必要があります。

老眼鏡の選び方

人それぞれですが、視力が左右対称とは限りません。よく出来合いの老眼鏡をお店で見かけますが、何か確認するときに使用したり、ちょっとサインをするときに使用する分には、十分かもしれません。しかし、読書をしたり、仕事をするときには自分の目にきちんと合った眼鏡が必要になります。
読書などに適当な距離は25〜30・位ですが、仕事をする上で必要な距離は人それぞれの距離があります。
必要な距離で自分が楽に見ることができる眼鏡が最良の物となります。
近用眼鏡を作成するときには、使用目的を充分考慮して、検査をして貰ってください。
レンズにも多くの種類があります。近くを見るためだけの単焦点レンズ、遠くと近くの両方を見るための多焦点レンズ。
多焦点レンズには更に、二重焦点、三重焦点、無境界レンズ(バリラックスレンズ)があります。
一番楽に見ることができるのは、単焦点レンズですが、もともと近視や遠視、乱視などの屈折異常がある場合には、多焦点レンズのほうが便利かもしれません。
二重焦点、三重焦点、無境界レンズには、それぞれ利点もあれば欠点もあります。作成されるときに、主な使用目的に合わせてレンズを選ぶとよいでしょう。

詳しくは、検査及び作成される眼科、眼鏡店でご相談してください。

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