はじめに

眼窩は、眼球が収まっているところで、骨に囲まれており、奥には視神経や血管などを通す孔や裂け目があります。
眼窩の病気には、全身疾患が原因で症状として現れてくることもあるため、眼科だけではなく、脳神経外科や耳鼻科、内科での受診も必要となることが多くあります。
診断には、X線、CTスキャン、MRIなどが使われることもあり、治療の効果を上げています。

眼球突出

両目あるいは片方の目が、外へとび出してくる病気です。
両目がとび出してくる場合は、バセドウ病や白血病などの全身性の病気の症状としておこります。
片方の目がとび出してくる場合は、眼窩の炎症や腫瘍、血管異常などがある場合におこります。
原因となる病気の治療を行うことにより、眼球突出も治まり、他の症状も無くなります。しかし、バセドウ病など全身疾患による場合には、たとえ全身の状態がよくなっても、眼球突出だけはよくならないことも多くあります。

眼窩峰か織炎(がんかほうかしきえん)
眼窩に細菌が侵入して眼球の周囲や後方が化膿したもので、主に副鼻腔炎から起こりますが、他の組織の化膿巣から、血液の流れによって運ばれる細菌によって感染することもあります。
眼瞼が腫れ、強い痛みが起こり、頭痛、吐き気、発熱をみることがあります。
この部分の血管は、脳の血管と直接繋がっているので、早急に治療をしないと脳の中に化膿巣を作ったり、髄膜炎などを起こして生命が危険になることもあります。


眼窩腫瘍
眼球の周囲や後方に、腫瘍ができ、眼球が突出したり、視力低下、復視、眼球運動障害などを起こす病気です。
良性の腫瘍(皮様嚢腫・粘液瘤・血管腫)の場合には、腫瘍を摘出します。悪性の腫瘍の場合には、眼窩の内容を眼球ごと取り除くこともあります。


眼窩偽腫瘍
眼窩の後方にリンパ球を主とした細胞ができて、眼球が突出する病気です。本当の腫瘍ではないので、偽腫瘍と呼ばれていますが、中年の人の片方の眼だけに起こることが多く、原因は不明です。
眼窩うっ血

眼窩や脳底にある静脈が詰まったり、静脈と動脈とのつながりができた場合に、眼窩に流れ込んだ血液が返りにくくなって眼窩にうっ血が起こり眼球が突出したものをいいます。
静脈が詰まったものには、これを溶かす薬を使用しますが、脳底の血管障害の場合には、脳外科で治療する必要があります。

吹き抜け骨折(眼窩底骨折)
眼を強く打ったりして、眼窩底に骨折が起こり、その骨の裂け目に眼筋やその他の組織などが落ち込んだものをいいます。
眼球を動かす眼筋がはまり込んだ場合には、眼球運動に障害が起こります。また、眼球後部の組織が落ち込むと、眼が陥没することがあります。
程度の低いものは自然に治る場合もありますが、陥没の激しい場合や、3〜4週間程度の経過をみても、眼球運動障害がある場合には、眼筋を引っ張り出さなくてはならないので、手術をすることになります。
 
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