はじめに

日本気象協会発表 「2016年春の花粉飛散予測」(第1報)
日本気象協会の発表によると、2016年は前シーズンと比べると、西日本では、ほとんどの地域で花粉飛散数が多くなり、東北地方では、やや少なくなる見込みと予測。
一方、例年と比べると東北地方では高温・多照・少雨などの花芽が多く形成される気象条件が揃うために花粉の飛散数は多くなる予測となっています。そのほかの地域では、花芽が形成される夏の気象条件が揃わず、花粉の飛散数は例年より少なく、非常に少ない地域もある見込みと予測しています。
なお、東京では前シーズン並みで、前シーズン飛散数の少なかった大阪は、およそ2倍近くになると予想しています。


「目のアレルギー」について、どんな症状があり、どのような治療をし、どうしたら予防ができるかなどについてまとめてみました。

| 日本気象協会の花粉情報 | 環境省花粉情報サイト| 

花粉症ってなあに?

スギ・ヒノキ・ブタ草などの草木の花粉が原因となり、目や鼻などに種々の症状を引き起こすアレルギー性疾患の一種です。

アレルギーってなあに?

細菌やウイルス等の目に見えない外敵や異物から体を守る仕組みの一つに「免疫」があります。この「免疫」の働きがかえって人間に害を与える場合を「アレルギー」と呼んでいます。たとえばこれらの外敵や異物が一度人体と接触すると、それに特有の抗体が産生されるようになります。この抗体が花粉と反応する事(抗原抗体反応)により引き起こされる様々なアレルギー症状を花粉症と総称しています。 体質によって抗体ができやすい人と、できにくい人とがいます。抗体ができやすい人ほど症状がでやすく、症状も重いのです。また、抗原・抗体反応によって作られるヒスタミンなどに対する感受性にも個人差があり、敏感な人ほど症状がでやすいのです。

目のアレルギーの原因は?

目のアレルギーの主な原因には、花粉(スギやヒノキ、イネ科などの植物)、ダニ(ハウスダスト)、動物の毛などがありますが、特に花粉によるアレルギー性結膜炎が約半数をしめています。その他、近年では目薬に含まれる防腐剤によるアレルギーもみられます。

花粉症の症状は?

目に現れる症状は、「強い痒み」「充血」「涙目」が特徴で、ひどい場合には目の回りがただれてきます。また、あまりのかゆさに目をこすってしまうと、結膜や角膜を傷つけ、目がゴロゴロする、痛い、まぶしい、目がかすむといった症状がでるようになります。鼻に現れる症状は、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」が主な症状ですが、鼻水が止まらなくなりいつもグシュグシュした感じがします。鼻で 息をすることが出来なくなったり、息苦しくて眠れずに、睡眠不足になることも少なくありません。このような花粉症の症状は、目の症状だけの人もいれば鼻だけの人もいますし、目と鼻の両方に症状が出る人もいます。

どんな治療をするの?

目薬や点鼻薬がよく使用されますが、決められた点眼、点鼻回数を守らないと、効果が十分現れないので注意が必要です。花粉症の場合は花粉が多数飛散した時の症状をひどくしないために、花粉が飛び始める前から、目薬や鼻薬を使用することも有効と考えられています。また、目薬や鼻薬だけで効果が不十分な場合は、飲み薬を同時に使用します。飲み薬は眠気を催すことが人によってはありますので、自動車などの運転をする方は控えるべきでしょう。薬が合わない場合もありますので、かならず医師の診察を受けて下さい。

どうしたら予防できるの?

目や鼻のアレルギーを防ぐためには、アレルギーの原因を遠ざけることが重要です。 花粉だけではなく、ハウスダストにもアレルギーを持っている頻度が高いので、部屋は十分清掃しほこりはこまめに取り除きましょう。寝具、カーテン、ジュータン、ソファーなどはいつも清潔に保ちます。寝具のカバーは頻繁に洗濯し、イヌ、ネコなどの動物を室内で飼うのはさけましょう。また、花粉症の人は外出時にメガネをかけたり、花粉の飛びそうな日は外出を控え、花粉を室内に持ち込まないようにしましょう。


暖かくなるにつれ、スギ花粉の飛散も増えてきます。2月下旬から3月初めに飛散のピークを迎え、4月の初め頃まで続きます。本格シーズンが到来する前に「予防策」を行うことにより、症状がかなり抑えられますので医師と相談しながら生活習慣や体質にあった、対策や薬を見つけておくのが良いでしょう。

原因別対策

対策の基本は、まずアレルギー源のチェックを受け、スギなどの花粉が原因なのか、ダニやカビ・ペットが原因なのかを特定します。その上で適切な抗アレルギー薬の処方を受けて、症状が重くなる前から 早めに使い始めます。


●スギ花粉が原因の場合には

テレビやインターネット、新聞などから花粉の飛散状況を入手し、飛散の多い日にはなるべく外出を避けるかメガネ(できればゴーグル)やマスクをするなど、出来る限り花粉を浴びないようにします。外出をした後は、家に入る前にコートや上着を脱いで、よくはたいて花粉を落としてから入室し、家の中には花粉を持ち込まないようにします。洗濯物は、花粉をよく払ってから取り込むようにします。花粉の飛散が多い日には布団はなるべく干さないようにしましょう。


ハウスダスト(ダニやカビ)が原因の場合には

住環境に気を配ることが重要になります。ハウスダストは、ほこりとして空気中に舞い上がりやすいものなので、まずはほこりを減らさなければなりません。電気掃除機を使って、毎日こまめに時間をかけてきれいに掃除をしましょう。ダニやカビは通気性が悪く湿度の高い場所がもっとも繁殖しやすいといわれています。窓をできるだけ開けて、風通しを良くし、室内が乾燥するようにして下さい。梅雨時には、除湿剤を用いたり除湿器などを使って、湿度が高くならないようにしましょう。空気清浄機やエアコンなどのフィルターも、まめに手入れをしましょう。布団や毛布はダニの絶好の住みかなので、まめに干すようにしましょう。干し終わった後はよくはたき、ほこりをできるだけ除くことが大切です。できれば防ダニ加工をした寝具を使うと良いでしょう。


●ペットが原因の場合には

犬・猫・鳥などを室内で飼うのは避けましょう。ペットの毛や、フケ・ダニなどがアレルゲンとなりますので、なるべく近づかないほうが良いでしょう。
一般に花粉症というとスギ花粉があげられますが、人によってはヒノキやハンノキ・ブナなど、他の樹木が原因の場合と、カモガヤやオオアワガエリ・ブタクサなどの草花が原因のこともあります。樹木や草花の花粉の飛散時期は植物の種類によって異なります。アレルギーの症状を重くしないためには、自分が何に対してアレルギーがあるのかを知る事と、環境に気を配る事が重要です。


治 療

花粉症の人は、花粉が飛散する時期の二週間位前から、抗アレルギー薬を点眼すると、アレルギー症状が軽減することもあります。すでにアレルギー症状が出ている場合には、悪化しないように対処療法を行います。対処療法に用いる薬剤には、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、副腎皮質ステロイド剤があります。これらの点眼薬、点鼻薬、内服薬を症状に応じて医師が処方します。

抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬は、アレルギー反応のいろいろなプロセスに作用してヒスタミンが出てくるのを抑えます。また、すでに出てしまったヒスタミンに対しても、ヒスタミンが血管や神経に刺激を与えるのを妨害してアレルギー症状が出るのを抑えます。

副腎皮質ステロイド剤は、非常に強力な症状改善の効果をもたらしますが、効果の反面、副作用も出やすく、長期間使用することができません。場合によっては、花粉症より深刻な病気になってしまうこともありますので、医師の指導のもとで注意して使用しなければなりません。
薬を点眼または内服して、症状がおさまったからといって花粉症が治った訳ではありません。専門医の診断を受け、指示に従ってきちんと治療を受けることが大切です。

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