はじめに

「目の疲れ」という言葉を日常よく耳にしたり、実際に目を使う仕事やテレビゲーム、パソコンなどに凝りすぎた後、「ああ目が疲れた」と言うこともしばしばあります。「目の疲れ」という言葉は、目を酷使した事による症状を漫然と指して使われていることが多いのですが、実は内に隠されていた健康状態の悪さや身体の疲れ、あるいは精神的な疲れ、ストレスなどが目の酷使によって、表に現れて来た状態でもあります。目の疲れは、目ばかりではなく、体の病気の原因にもなったり、体の病気が原因だったりすることもあるので、馬鹿にできない症状なのです。

目の疲れの自覚症状

目の疲れの一般的な症状は、目がショボショボする、目が乾いた感じがする、目がしみる、目の奥が痛む、焦点がぼける、などがあります。このような目に直接関係する症状以外に、全身的な症状として、頭が重い、頭が痛い、肩が凝る、腕があがらない、全身がだるい、などの身体的症状と、根気がなくなる、寝付きが悪い、眠りが浅い、などの精神的な症状も「目の疲れ」の症状といえることもあります。以上にあげた症状は、無論他の病気によって起こることも多いので、症状からいったい何の病気なのかを診断するのはとても難しいのです。

目が疲れる病気

眼精疲労

まずあげられるのが、「眼精疲労」という診断名です。眼科ではこの診断名をよく耳にしますが、眼精疲労という診断名は、眼は疲れるがその疲れに相当する病気が発見できない場合に使われます。

遠視

軽い遠視の人は、割合によく見えていることからメガネをかけていないことが多く、近視の人とは違ってメガネをかけない事による眼の疲れを訴えることが多く見られます。遠視の人は眼軸が短いのでピントを合わすために調節力を働かせて水晶体を膨らませますから、遠方を見ていても眼が疲れます。近くを見る時にはさらに大きな調節力が必要で、より一層疲れやすいのです。

調節衰弱

物を見る場合、網膜に物体の像がピントを結ばないと、はっきりとは見ることができません。水晶体がカメラのレンズの役目をしていて、膨れたり、薄くなったりして眼底にピントを合わせます。このピントを合わせることを調節といい、調節する力が正常よりも弱っている場合を調節衰弱といいます。調節衰弱の場合には、ピントが合わせにくいために、より多くの負荷がかかり、疲れやすいのです。 眼の使い過ぎからピントを合わせるための機構が酷使され、働きが悪くなったと考えられますが、この機構は自律神経のコントロールを受けていますので身体の状態や精神的なストレスにも強く影響されます。

老眼

老眼とは年をとって近くの物が見えにくくなることをいい、一般に40歳を過ぎる頃から水晶体の調節が弱くなり、年と共に進行します。近くを無理して見ることにより、眼が疲れます。近くの物を見るときに、老眼鏡を使用することで眼の疲れは改善されますが、使用する老眼鏡が合っていなければ同じ事です。老眼は年齢と共に進行するため、進行に合わせてメガネを作り替えたり、使用目的(使用距離)に合わせた眼鏡を作成することが必要です。

眼の奥が痛む病気

眼が悪くて眼の奥が痛むことはまれです。痛みの起こるような病気としては、遠視、緑内障、葡萄膜炎、視神経炎、眼窩や脳の腫瘍などがありますが、眼が原因で痛くなる場合には、大抵の場合に視力障害を伴います。視力障害を伴わない痛みの場合は、一種の神経痛のことが多く、眼に来ている三叉神経が痛むもので、三叉神経痛と呼ばれています。これは鼻や歯が悪くても眼に痛みが起こることがあります。肩や首のこりから眼に痛みが起こることもよくあります。

最 後 に

「眼の疲れ」には様々な症状や原因があることから、症状が長く続いたり、重い症状の場合には専門医の診察を受ける必要があります。メガネやコンタクトレンズをしている人は、普段使用している眼鏡やコンタクトレンズを持参して自分の目に合っているか調べてもらいましょう。また、眼球や視神経などに異常がないか眼圧に影響がないかどうかなどを診てもらうことも大切です。ひとりで、あれこれ悩むのがもっともよくありません。全身状態や精神的な問題が大きい場合には、それぞれの専門医を紹介してもらうこともできるので、眼科医に相談してみて下さい。

 
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