涙の話
人は、悲しい時、嬉しい時、悔しい時、感動した時、涙を流します。 涙腺は、上まぶたの外後方にあり、眼球をうるおした余分な涙は、上下にある涙点という小さな穴に流れ込み、涙嚢、鼻涙管を通って鼻腔へ流れます。泣いたり、何かの刺激により涙の分泌量が増えた時には、一部分は目頭から外にこぼれたり、鼻腔へ流れる量も多くなり、鼻水となって外へ流れ出ます。通常涙は、一日に2~3cc位分泌されていると考えられていますが、睡眠中には分泌されません。 まばたきすることにより、新陳代謝による老廃物などが洗い流され、新しい涙と交換されます。涙は、目に入ったゴミを洗い流したり、角膜に栄養や酸素を届けたり、細菌から防いでくれたりもします。 このように涙は、色々な働きをしてくれるとても大切な物です。様々な理由により、涙の分泌量が減少したり、涙の通り道が狭くなったりして、「なんだか目が乾燥し、ぱさぱさする、ごろごろする」「よく涙があふれていつもうるうるする」などの症状がある場合には、早めに眼科専門医に相談しましょう。
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