中心性脈絡網膜症はどんな病気?
網膜の中心部にある黄斑部というところが腫れて、視力が低下する病気です。30代、40代の働き盛りの男性の片眼に多くおこることが多く、患眼だけで物を見ると、かすんだり、あるいはゆがんで見えたりします。 |
原因は?
網膜とその外側の脈絡膜との間に、色素上皮細胞層といって水分を通さない膜があります。この膜に小さな裂け目ができて、脈絡膜からの水分がここを通って網膜の下に溜まり、網膜が浮き上がり(浮腫)、腫れてしまいます。 |
検査方法は?
黄斑部の腫れは、眼底検査によって調べられます。 |
治療方法は?
治療としては、まず心身の安静を守り、網膜の黄斑部の腫れを取り除くために薬を使用します。通常、数ヶ月から1年程度で治りますが、再発を繰り返す場合もあります。腫れが強い場合や再発を繰り返すときには、蛍光眼底造影検査で見つけた水漏れ部分に、光凝固療法を行います。 |
予後は?
この病気は再発しやすく、腫れのひいた後も、物が多少ゆがんで見えることがあります。 |